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アエルダリ
エルダー。謎に包まれたかの古代種族が、その忌まわしい過去を公然と語ることはない。はるか昔。人類の遠い祖先が海から陸に上がったばかりの頃、エルダーはすでに銀河全域にまたがる大帝国を築き上げていた。彼らの気まぐれでいくつの星が滅び、いくつの太陽が姿を消したことか。だが、今の彼らに、昔日の栄光のおもかげはない。今や、栄華をきわめた文明は崩壊し、その末裔たちは果てることなき戦いに身を投じている。<失墜>と呼びならわされている災禍に見舞われる前、自らの運命を予見できるだけの正気を保っていた一部のエルダーたちは、クラフトワールドと呼ばれる命あるに分乗し、故郷を離れた。以来、彼らは宇宙に離散し、星々の間をあてどもなくさまよっている。それ自体がひとつの世界と言うべきこの巨大宇宙船だけが、かつて銀河に覇を唱えたエルダー文明の最後の 残滓 なのである。 何千年もの昔。エルダーはごう慢という罪のとりこになった。やがてエルダーは頽廃の道をたどり、ついに堕落の極みに達したのである。己の力を過信した彼らは、醜悪でおぞましい“神”を生み出すにいたった。生れ落ちた“神”の産声は、物理的な力をともなう思念波となってエルダー帝国の中枢を引き裂いた。あとに残ったのは、血にまみれて脈打つ純然たるケイオスの胎衣、<恐怖の眼>のみであった。“神”は今なお、エルダーたちの魂を貪ろうと、飽くなき獣欲をたぎらせている。エルダーがその魔手からかろうじて逃れることができているのは、自ら戦いに身を捧げることで、さらなる暗黒面に堕ちることを戒めているからに他ならない。ましてや時代は暗く、宇宙は戦いに満ちている。武辺の道に生きるエルダーが増える一方であるのは、当然の成り行きといえよう。 今やすべてを失ったエルダーではあるが、驚異のテクノロジーを操る彼らは、戦場では恐るべき敵と化す。流線型の機体も美しい反重力ビークルは、敵の砲撃をやすやすとかいくぐり、強力にして洗練された火器は、敵の厚い装甲をも一撃のもとに引き裂くであろう。精鋭のアスペクト・ウォリアーたちは、敵戦線の弱点をつき、数においては数倍する敵をたやすく葬り去る。武に優れしアスペクト・ウォリアーと力あ る 先見 ( ファーシーア ) の導き。この 2 つがなければ、かつての輝ける明星たるエルダーも、とうの昔に滅びていたであろう。